年の始まりにふさわしく、ちょっと背筋の伸びる旅先へ。
華やかな門をくぐり門前町の花道を行ったそこには、まるで東京であって、東京でない町。
今日は、江戸の賑わい残る浅草という舞台で一日の幕が上がります。

【浅草散策・浅草寺参拝】
観光客、参拝客、そして土産物の呼び声。足を踏み入れた途端、町のリズムがふっと変わります。
「何度来ても楽しいなー。」浅草寺方面へと向かい案内をする途中ふとそんな声を耳にしました。
皆様の旅を陰で支える黒子である私にとって、こんなに嬉しい言葉はありません。
知らず知らずのうちに饒舌になりながら、町並みを一緒に堪能しました。

【浅草新春歌舞伎鑑賞】
散策を終えて向かった先は浅草公会堂。今回のツアーのお目当ての浅草新春歌舞伎です。
演目は『傾城反魂香』と『夫婦道成寺』。
いずれも、江戸の人々が繰り返し観て、語り継いできました。

役者がふと見せる一瞬の見得に、物語だけでなく、江戸時代からの歴史も感じられました。
理屈ではなく、感覚でわかる__
それが江戸時代の人々が歌舞伎を愛した理由なのかもしれません。
終演後、江戸の物語をたっぷり詰め込んだ頭の上に、
現代の東京の象徴であるスカイツリーがすっと立ち上がります。
浅草という舞台で続いてきた一日は、ここで大詰めを迎えました。

浅草散策と歌舞伎鑑賞、そしてただ空を見上げる。
それだけのことなのに、江戸と令和の境目を何度も行き来したような気がしました。
江戸の人々が愛した物語は、幕を閉じたあとも浅草の町に溶け込み、そっと息づいている。
そう感じさせるツアーでした。
添乗員 安井




